EVF会員ニュース

環境ベテランズファーム会員ニュースは 毎月1日と15日の2回発行しています。

2025年9月15日

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース

 #223−2 2025年9月15日号

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 目 次

  1.  8月ハイブリッドセミナーの概要報告  理事 伊藤 博通

「第7次エネルギー基本政策を読み解く」橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

2. 9月ハイブリッドセミナーのご案内 (再掲載)

理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹

「クボタの挑戦~スマート農業が日本を救う」飯田 聡 様(株)クボタ 特別技術顧問 工学博士

  1.  8月ハイブリッドセミナーの概要報告 理事 伊藤 博通

「第7次エネルギー基本政策を読み解く」 

講師 : 講師:橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

聴講者数: 48名

【講師略歴】

東京大学大学院経済学研究科博士課程 単位取得退学 経済学博士

青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所 教授、

一橋大学大学院商学研究科教授、東京大学大学院イノベーション研究科 教授 を経て

2020年より、国際大学大学院 教授

2021年より、国際大学 副学長、東京大学・一橋大学 名誉教授、EVF顧問 (現在)

2023年より、国際大学 学長 (現職)

【講演概要】

・第7次エネルギー基本計画は、偏った委員構成の中で議論が進められ、電源構成・一次エネルギー構成は、複数のベースシナリオに加え、トランプ政権の誕生を踏まえたリスクシナリオもあり、民間の投資判断に支障をきたす内容となっている。

・リスクシナリオは、カーボンニュートラルが相当後退した内容となっているが、これが第7次計画の本命と捉えられ具体的な議論が始まっている。

・定性的には、原発回帰を打ち出した計画と報道されているが、定量的には、再エネ主力電源化、原子力副次電源化が鮮明となっているのが実態。

・次世代革新炉は開発期間(20年)、1基の投資額(2兆円)、技術の進展で40年代には電力消費量が低減トレンドとなる可能性、も見通すと、40年以降も原子力は使い勝手の悪い電源であり続けるとみている。

・「GX実現に向けた基本方針」において、次世代革新炉への投資額は総額150兆円のうち1兆円と、ここでも原発をあてにしていないことが読みとれる。

・一方で、第7次エネ基には、「天然ガスは・・・カーボンニュートラル実現後も重要なエネルギー源である。」と、電力業界・都市ガス業界のこれまでの見通しを覆す「大転換」の記載があり、業界こぞってLNG火力発電の新増設計画を打ち出す天然ガスシフトが起こっている。

・カーボンニュートラルの旗は降ろしておらず、第7次エネ基の資料集に極端に低い電力排出係数(kg-CO2/kWh)が示されている。現状の排出係数から考えると、ゼロエミ火力(水素・アンモニア・CCUS火力)の大量導入が必要となり、実現には極めて高水準のカーボンプライシングの想定が必要で、2万円/CO2トンもありうると専門家はみている。

・原子力発電は、カーボンフリー水素製造に活用することで、「水素社会」の道を開く、新しい価値を提供することが可能となる。

・電力会社は、原発の再稼働が進むと経営が安定するため、天然ガスシフト、再エネの主力電源化、ゼロエミッション火力に経営資源を投入でき、グリーン水素の製造といった新しい価値の提供に目を向ける余裕も出てくる。

・再エネの主力電源化に向け、主力の太陽光は、課題となっていた発電コストがかなり下がってきている。洋上風力は、三菱商事の撤退等、発電コストの低減は見通せていないが、国防の観点もあってEEZ内での浮体式設置計画が進められている。 (文責:伊藤博通)        

2.9月 ハイブリッドセミナーのご案内 (再掲載)

            

(セミナー担当 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹) 

 http://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202509.pdf ←チラシをご覧ください

演題:「クボタの挑戦~スマート農業が日本を救う」

講師: 飯田 聡 様 (株)クボタ 特別技術顧問 工学博士

・対面セミナー:2025年9月26日(金)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室

・懇親会:2025年9月26日(金)17:00~ 講演終了後には高田馬場駅近くの居酒屋にて懇親会を開催する予定です。(対面参加申込み時に懇親会の出欠も記入ください。会費は当日徴収)

・Webセミナー:2025年9月28日(日)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。

・セミナー参加費用:個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)

・お申込み締切:9月22日(月)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・参加費振込期限:9月24日(水)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/

Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。

【講師略歴】

1980年 久保田鉄工(現クボタ)入社、

99年 トラクタ技術部第二開発室長、同99年建設機械技術部長、03年建設機械事業部長、

04年 クボタヨーロッパS.A.S(フランス)社長、

09年 執行役員、同09年クボタトラクターコーポレーション(アメリカ)社長、

11年 機械海外本部長、同11年常務執行役員、12年農業機械総合事業部長、農機海外営業本部長、

14年 研究開発本部長、15年専務執行役員、16年取締役専務執行役員を経て、18年3月より現職。

 

【講演概要】

日本の農業は、農業者の高齢化による農業経営体の急激な減少など大きな転換期を迎えており、農業の生産力を上げ、魅力的で収益性が高く、食料安全保障を確保するためには持続可能な農業に変革していく必要がある。このためクボタでは、ICTやIoTを活用したスマート農業技術(データ活用による日本型精密農業、自動化・無人化による超省力化技術、カーボンニュートラル対応技術)の開発と普及に取り組んできた。本講演ではその開発状況と将来展望について説明する。

 

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 このニュースはEVF関係者の方々にお送りしています。 EVF全般に対するお問い合わせ、ご意見のある方、配信の中止を希望される方はEVFのホームページのご意見・お問い合わせボタンからお願いします。

 EVFのホームページアドレスはhttp://www.evfjp.org/ です。

またTwitterアカウントは https://twitter.com/EVFtwit2021 です。

 EVFメール通信編集長 八谷 道紀

 

2025年9月1日

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース

#223−1 2025年9月1日号

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1. 環闘言 理事 寺本 正彦

私の利き目の話」

2.9月ハイブリッドセミナーのご案内 担当:理事 伊藤 博通、賛助会員 高橋 直樹

「クボタの挑戦~スマート農業が日本を救う」 講師: 飯田 聡 様(株)クボタ 特別技術顧問 工学博士

3. 今月のコラム ネット会員 宮内 輝雄

「地球温暖化とCO2とEV」

1. 環闘言 理事 寺本 正彦

私の利き目の話」 

 人指し指を鼻先近くに置いて数秒見つめる。どちらかの側面が見えるので意識して中心に据える。そしてバッティングケージに入る。 左打席に入り構えて球筋を見る。打つ。疲れてきて球が上下二重に見えてくる。打席を右に変える。この時、ピッチングマシンの球の出口を目印として見続けながらホームベースを跨ぐ。その時、右目と左目の役割交代を感じる。目は球筋の上下・左右動や体幹の傾きを教えるが、速度は苦手。なぜなら三半規管が機能しない。左右の両半規管はピッチ、ロール、ヨーの三つを感知するものの遠近は両目の視角差によるからだ。体勢を合わせ乍ら迫りくる球の位置と速度を捉えるには利き目だけに頼れない。そして、このような作業を5年も続けると左右どちらの打席でも気持ちよく打てるようになった。 

 60歳を過ぎてからである。それは自身の動き順を分解したからかもしれない。まず見る、(目1)、次に伝える(神経1)、記憶を想起し(脳1)、経験値など基準(脳2)に照らし、球の位置・時間差を修正し(脳3)、また伝える(神経2)。修正値に合わせバットを振る(筋肉1,2,3,,)。予め酸素(肺、横隔膜)も要る。この動き順を繰り返すことで体の動きは二つの脳神経経路を通じて調整されると言う。一つはその場面に即応し(筋肉1,2,3,,)、他の一つはその場面が長期に繰り返される(負荷を与える)ことで基準を修正(脳2)する。例えば取組後、体が勝手に動いたと関取が答えるが、これは幾度も稽古を繰り返した結果、長期負荷を与え基準(脳2)を修正した、、、に違いない! スポーツにおいてルーティーンと言うが、勝負の瞬間に最高の心身状態に高めるために、それ以前とその後を時を断ち切ることなく、日々、心身の状態を高め緩め高め緩め、ゆるぎない基準を作る。もっと早く気づけば人生変わったかも~~と、じい様は子や孫に伝えたい。

2.9月 ハイブリッドセミナーのご案内 

            

(セミナー担当 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹) 

 http://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202509.pdf     ←チラシをご覧ください

演題:「クボタの挑戦~スマート農業が日本を救う」

講師: 飯田 聡 様 (株)クボタ 特別技術顧問 工学博士

・対面セミナー:2025年9月26日(金)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室

・懇親会:2025年9月26日(金)17:00~ 講演終了後には高田馬場駅近くの居酒屋にて懇親会を開催する予定です。(対面参加申込み時に懇親会の出欠も記入ください。会費は当日徴収)

・Webセミナー:2025年9月28日(日)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。

・セミナー参加費用:個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)

・お申込み締切:9月22日(月)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・参加費振込期限:9月24日(水)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/

Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。

【講師略歴】

1980年 久保田鉄工(現クボタ)入社、
99年 トラクタ技術部第二開発室長、同99年建設機械技術部長、03年建設機械事業部長、
04年 クボタヨーロッパS.A.S(フランス)社長、
09年 執行役員、同09年クボタトラクターコーポレーション(アメリカ)社長、
11年 機械海外本部長、同11年常務執行役員、12年農業機械総合事業部長、農機海外営業本部長、
14年 研究開発本部長、15年専務執行役員、16年取締役専務執行役員を経て、18年3月より現職。

 

【講演概要】

日本の農業は、農業者の高齢化による農業経営体の急激な減少など大きな転換期を迎えており、農業の生産力を上げ、魅力的で収益性が高く、食料安全保障を確保するためには持続可能な農業に変革していく必要がある。このためクボタでは、ICTやIoTを活用したスマート農業技術(データ活用による日本型精密農業、自動化・無人化による超省力化技術、カーボンニュートラル対応技術)の開発と普及に取り組んできた。本講演ではその開発状況と将来展望について説明する。

 

3. 今月のコラム  ネット会員 宮内 輝雄

「地球温暖化とCO2とEV」

 世界的に脱炭素気運が減速しています。直近200年の気温上昇は人類史上温暖化と言えるか、CO2元凶説の真偽と削減目標値を巡る南北対立、コストがかさむ再エネ、等。日本は原発事故を機に再エネにシフトしましたが、CO2を吸収する森林を破壊して太陽光パネルを敷き詰め調整用電源として火力発電を稼働し再エネ賦課金なる税金を課した電気代の高騰に疑問を感じます。日本は先進国としての役割を果たすと言っていますが、世界各国の取組みが進まない中CO2排出寄与率3%の日本が毎年2.7兆円もの税金を投入し続ける事業なのでしょうか、もはや日本はそれほど裕福ではなく産業の空洞化も懸念されます。一方石油の大半を中東からの輸入に頼る日本は、エネルギー安全保障の観点から経済合理性に沿ったエネルギーミックスが求められています。

 また、EVの失速も顕著ですが、これは“脱”脱炭素だけでは語れません。EV開発を経験した者として述べさせて頂くと、ガソリン車よりも歴史が古いEVはシンプルな構造で高いポテンシャルを持ち課題はバッテリに尽きます。つまりエネルギー密度・充電時間・コストと言ったLi-ionバッテリの弱点を無理な補助金で埋め合わせようとした国策と、経験に乏しい新興メーカーが参入し、車としての安全性や自然環境に適合する確認を十分に行わないまま市販したトラブルでEVそのものの評判を落としたことにあります。EVが失速しHVが見直されていますが、改めてHVのエンジンとEVのバッテリをエネルギー変換/貯蔵コストとして比較すると、現時点ではエンジンに分があり補助金が無ければ当面HVの時代が続くと思われます。

 私生活では震災後導入した太陽光パネルと一昨年購入したサクラで、給油の手間が無く割安な電気代で快適なV2H生活を送っています。地球温暖化はさておきエネルギー自給率向上は日本の喫緊の課題であり、経済性と性能に優れたバッテリを搭載したEVが一刻も早く実用化されることを期待しています。

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 【編集後記】 8月の末になっても、この夏の猛暑はまだ続いていて、いったい秋はいつ来るのかと思いますが、あまりの暑さと水不足で、コメにとってはいいことではないらしい。その反面、果実は糖度が増して美味しくなり、笑いが止まらないのかもしれません。気候変動がもたらす、様々な喜怒哀楽は、消費者にとってはどちらも価格の上昇につながり、何とか以前に戻らないかと願うばかりです。その中で、三菱商事が海上風力発電のプロジェクトをギブアップしたことは再生可能エネルギーの普及が世界に比べて大きく遅れる要因として、残念と言わざるを得ませんが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

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 EVFメール通信編集長 八谷 道紀

 

2025年8月15日

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース

 #222−2 2025年8月15日号

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 目 次

  1.  7月ハイブリッドセミナーの概要報告  理事 濱田 英外

「2050年カーボンニュートラルに向け、生まれ変わる川崎臨海部」

2. 6月セミナーで説明のあった「WASABI工場」の見学報告 

    賛助会員 高橋 直樹

3. 8月ハイブリッドセミナーのご案内 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹

「第7次エネルギー基本政策を読み解く」 講師:橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

  1.  7月ハイブリッドセミナーの概要報告 理事 濱田 英外

「2050年カーボンニュートラルに向け、生まれ変わる川崎臨海部」

講師 : 江崎 哲弘様 川崎市臨海国際戦略本部 成長戦略推進部 カーボンニュートラル政策担当 課長

聴講者数: 41名

講師紹介

2001年4月川崎市役所入庁

2020年4月港湾局港湾振興部誘致振興課 担当係長 / 2022年4月 同 課長補佐

2023年4月臨海部国際戦略本部成長戦略推進部 担当課長

講演概要

1.川崎市及び川崎臨海部の概況とポテンシャル

川崎市は人口が指定都市中第6位。工業都市の歴史としては、1900~1950年代に川崎、横浜にまたがる臨海部の埋立から京浜臨海部が形成され、第2次世界大戦後の1950~1970年代に、鉄鋼、非鉄金属を中心とした企業が立地され、発電所建設、石油パイプラインとシーバースの整備により、石油コンビナートが形成された。1960~1970年代には、高度成長期に工場からの排水、排煙により環境問題が深刻化したが、1980年代から環境問題の解決に取組み、環境問題は徐々に改善。

川崎市の工業生産は川崎臨海部が中心で、温室効果ガスの排出量は2021年で2083万t-CO2と日本政令指定都市では第1位。

2.カーボンニュートラル以前の取組

川崎市臨海部では、LNG・天然ガスインフラが集積し、火力発電所があり、化学企業・素材産業が集積して、水素需要が旺盛となり、その供給の水素パイプラインネットワークが形成された。そして、国内最大級のプラスチックリサイクル拠点となった。

3. 川崎カーボンニュートラルコンビナート構想

2015年に「川崎水素戦略」を策定し、①水素の供給システム(民間企業により)の構築、②多分野にわたる水素利用の拡大、③社会認知度向上の3つの基本戦略により推進、

2018年に官民協議会として、「臨海部ビジョン」を策定し、低炭素型インダストリーエリア構築、水素エネルギー利用推進、資産活用・投資促進など13のリーディングプロジェクトを推進。

(1)   水素戦略

 『パイプラインを活用した水素のサプライチェーン(「水素需要ポテンシャル約2,300t/d、パイプライン距離約67㎞、総建設コスト約1500億円」)』の事業性調査を行い、官民6者(NEDO2事業者、空港関連企業2社、大田区、川崎市)による『羽田空港及び周辺地域における水素利用(すべて水素におきかえると約4~6.6万トン)』の調査に基づき、事業を実現していく。

併せて、製鉄所(JFEスチール)の高炉休止に伴う土地利用との連動も図る。

(2)   炭素循環戦略

①  廃プラ等は国のサーキュラーエコノミーに係る取組等を活用しながら、製品のライフサイクル全体での課題を整理し、炭素資源の集約と市場の構築に繋がる政策的なアプローチを探る。 

2022年4月に「かわさきプラスチック循環プロジェクト」を6者で立ち上げ。市民の行動を促す「回収拠点の環」とペットボトルの「マテリアルの環」、「ケミカルの環」のリサイクル技術 の3つの環(わ)で取組を推進。

当初6者だった参画事業者は21者に拡大(令和6年12月時点)

市民、事業者、行政が協力して、PET以外にも様々なプラスチックの資源循環や回収拠点などの取組 を実践。

令和6年10月、炭素循環部会特別セミナー「Circular Economy Kawasaki」を開催、「Kawasaki Circular Design Park」(略称︓KCDP)の立ち上げを発表

回収、選別、成形、製造メーカー等による業種横断の廃プラスチック循環実証を開始。

②  令和2024年9月26日付け太平洋セメント社・東洋埠頭社より川崎臨海コンビ ナート地区におけるCCS 事業検討の連携開始が発表、CCS 事業における液化二酸化炭素の港湾出荷について、東洋埠頭川崎支店の活用検討 を共同で進めている。

③  廃プラ等とCO2の双方の取組は、市場の構築(最終商品において、環境価値として許容し得るコスト増等)において、長期的には連携していくものとして、今後の取組を深めていく。

(3)   エネルギー地域最適化戦略

今後、CN社会に適応したエネルギー地域最適化を進めるには、エリア全体で省エネによるエネルギー消費量の一層の削減(ⅰ)と、使用するエネルギーを再生可能エネルギーや水素等に転換す る(ⅱ)という2軸の取組が必要。

エネルギー地域最適化では、主に個別調整とワーキンググループ(WG)での検討を進めている。直近では、(ⅱ)の取組への拡張性を考慮しつつ、(ⅰ)の取組を企業間連携の更なる強化により 面的に進めている。

WGでは、エリアを限定し、企業間連携による省エネの追求。

個別調整においては、将来的な水素利用を見据えた設備導入等の個別の取組(いわゆる“水素ready”を 増やす取組)を進めている。

(4)   その他全体的な取組/国際連携

世界経済フォーラムの主催する産業クラスターのトランジションイニシアティブに参画(2022.12参画、2023.1公表)。

(5) 今後の方向性

  ① 水素  ② エネルギー地域最適化  ③ 炭素循環   (文責:浜田 英外)

Q&Aについてはホームページ掲載のセミナー概要報告に記載されているので、そちらの方をご覧ください。 

2. 6月セミナーで説明のあった(株)NEXTAGE横浜C&Mセンター「WASABI工場」の見学報告 

    賛助会員 高橋 直樹

日 時:2025年7月28日 13時から14時半

参加者:和田、藤木、白橋、伊藤、高橋

場 所:横浜市鶴見区 横浜新技術創造館(リーディングベンチャープラザ1号館)

 2025年6月、「テクノロジーを活用し、小型植物工場で育てる“wasabi”を世界へ!」と題するセミナーで、人工的環境での植物工場におけるわさびの栽培技術を開発した株式会社NEXTAGE中村拓也社長のご厚意で、同社の栽培研究施設を訪問した。JR鶴見駅から車で10分程度。研究施設のような建物の305号室。20平方メートルくらいの広さ。ここだけ見れば、普通の小規模の会社の事務所。部屋の一辺の壁に大きな窓がある。刑事ドラマに出てくる取調室を外から覗くような感じ。窓から見えるのは、みずみずしく青々と育っているわさび。部屋全体の広さは、隣り合う「事務所」と同じくらいだが、4段の棚があり、直径5センチくらいのカップに入ったわさびの苗が育てられている。LED照明に照らされ、養液の入った水のパイプが張り巡っている。部屋の隅には二酸化炭素のボンベ。

 LED照明の輝度や照射時間、養液の濃度や循環速度、エアコンによる室内の温度・湿度などはすべて、起業してから6年の試行錯誤の積み重ねで体得した独自のノウハウにより、コントロールされている。LED照明の影響もあり、葉は青々と輝きをもっており、虫もいないので、齧られることもなく、葉の形もきれいに揃っている。畑のビニールハウスのようなものを想像していたのだが、完全な建物の一室が、「植物工場」となっているのは驚きであった。

 葉茎の醤油漬け、ジェノベーゼ風の葉のペーストをいただいたあと、ナマの葉茎も試食させてもらう。茎は軽い歯ごたえがあり、特有の辛みのなかにほのかに甘味も感じる。葉も齧って、やはり特有の辛みがあるが、ほどよい感じ。葉茎は、豊洲市場に出荷し、人気を博しているとのこと。中村社長から、本物のわさび(日本で販売されているチューブタイプの「わさび」は、ホースラデッシュ(西洋わさび)を原料とし、日本のわさびは使われていない。)を日本、世界に届けたいという熱意と、今後の取組みについて、話をうかがった。本物のわさびを伝えるため、ヨーロッパ各国を巡っており、アイルランドにも栽培施設を設けることが決定している。35度近い猛暑のなかであったが、興味深い訪問であった。   (高橋記)                                                  

8月 ハイブリッドセミナーのご案内 (再掲載)

(セミナー担当 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹) 

http://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202508.pdf  ←チラシをご覧ください

演題:「第7次エネルギー基本政策を読み解く」

講師:橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

・対面セミナー:2025年8月28日(木)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室

・懇親会:2025年8月28日(木)17:00~ 講演終了後には高田馬場駅近くの居酒屋にて懇親会を開催する予定です。(対面参加申込み時に懇親会の出欠も記入ください。会費は当日徴収)

・Webセミナー:2025年8月30日(土)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。

・セミナー参加費用:個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)

・お申込み締切:8月24日(日)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・参加費振込期限:8月26日(火)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/

Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。

【講師略歴】

東京大学大学院経済学研究科博士課単位取得退学。経済学博士、

青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、2020年より国際大学大学院研究科教授

2021年より国際大学副学長、東京大学・一橋大学名誉教授、EVF顧問

2023年より国際大学学長(現職)

【講演概要】

橘川学長にはEVF顧問をお願いしています。第6次エネルギー基本政策策定では総合エネルギー調査会委員を務めておられました。第7次エネルギー基本政策の狙いを解説していただき、エネルギー政策へのEVF活動の期待を述べていただきます。

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またTwitterアカウントは https://twitter.com/EVFtwit2021 です。

 EVFメール通信編集長 八谷 道紀

 

2025年8月1日

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース

 #222−1 2025年8月1日号

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 今月の目次

1. 環闘言 理事 藤木 憲夫

「『ネットで話題の水で走る車』の真偽」 

2.8月ハイブリッドセミナーのご案内 担当:理事 伊藤 博通、賛助会員 高橋 直樹

「第7次エネルギー基本政策を読み解く」

 講師:橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

3. 今月のコラム 個人賛助会員  福山 忠彦

「万博は未来社会へつなぐ人類の英知の祭典」

1. 環闘言 理事 藤木 憲夫

『ネットで話題の水で走る車』の真偽」 

 近年、YouTubeなどで「トヨタが水を電気分解して水素を作り、その水素で走る車を開発した」といった情報が話題になっています。これはすごいと思いましたが・・・これはとんでもないフェイクニュースですのでEVと性能比較しました。

【結論】

水をバッテリー電力で電気分解して水素を得て、その水素で燃料電池車(仮称水・燃料電池車)を走らせる場合と、同じ電力をそのまま電気自動車(EV車)として走らせる場合を比較すると、EV車の方が走行距離は約3倍と大幅に長くなります。

【検証】

1)水→電池を使い電気分解→水素発生→燃料電池→モーター(仮称水・燃料電池車

2)電池→モーター(EV)

水電気分解の効率は約65~70%、燃料電池の発電効率は約50%、駆動系の効率を加味すると水・燃料電池車の総合効率は約30%です。一方、電力をそのまま充電して走るEV車は、充電損失と駆動系を含めても約80%の総合効率となります。つまり、同じ電力量を投入した場合、水燃料電池車はEV車の約3分の1程度の距離しか走れません。

 トヨタがレースに参戦している水素内燃機関の効率は40%~45%。燃料電池に劣ります。例えば50kWhのバッテリーを搭載したとすれば、水・燃料電池車は約100~125km程度、EV車は約300~400km走れる。したがって、エネルギー効率と走行距離という観点では、EV車の方がはるかに優れています。

 水だけで走る車は作れない。水を電気分解するのに必要な電力が必要です。その電力をそのままEVとして走らせた方が3倍ほど走行距離が延びるわけで水・燃料電池車の実用性は全くありません。

2.8月 ハイブリッドセミナーのご案内 

(セミナー担当 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹) 

http://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202508.pdf  ←チラシをご覧ください

演題:「第7次エネルギー基本政策を読み解く」

講師:橘川 武郎 様 国際大学学長/EVF顧問

・対面セミナー:2025年8月28日(木)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室

・懇親会:2025年8月28日(木)17:00~ 講演終了後には高田馬場駅近くの居酒屋にて懇親会を開催する予定です。(対面参加申込み時に懇親会の出欠も記入ください。会費は当日徴収)

・Webセミナー:2025年8月30日(土)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。

・セミナー参加費用:個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)

・お申込み締切:8月24日(日)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・参加費振込期限:8月26日(火)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・セミナーの申込み先 : https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/

Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。

【講師略歴】

東京大学大学院経済学研究科博士課単位取得退学。経済学博士、

青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、2020年より国際大学大学院研究科教授

2021年より国際大学副学長、東京大学・一橋大学名誉教授、EVF顧問

2023年より国際大学学長(現職)

【講演概要】

橘川学長にはEVF顧問をお願いしています。第6次エネルギー基本政策策定では総合エネルギー調査会委員を務めておられました。第7次エネルギー基本政策の狙いを解説していただき、エネルギー政策へのEVF活動の期待を述べていただきます。

3. 今月のコラム 個人賛助会員  福山 忠彦

「万博は未来社会へつなぐ人類の英知の祭典」

 「いのち輝く未来社会のデザイン」として大阪で万博が始まって折り返し点を過ぎました。予定通りに開催されるかを危ぶむ声もありましたが順調に進んでおり、さすがに日本だと賛辞の声も聞かれるようになりました。万博(国際博覧会)の第1回は1851年にイギリスで開催されました。5年おきに開催されます。次回は2030年にリヤド(サウジアラビア)と決まっています。日本の初参加は1867年(慶応3年)のパリ万博です。主催国のナポレオン三世は日本に参加要請をし、15代将軍の徳川慶喜はこれに応じ弟の徳川昭武を名代とした渡仏団を派遣し、団員の最年少が渋沢栄一でした。この万博には42カ国、1,500万人が参加し、日本の浮世絵は大注目を集め、その後のジャポニズム(日本趣味)の起爆剤になりました。1970年は「人類の進歩と調和」の名のもとに高度経済成長を成し遂げ世界第2位の経済大国となった日本が開催国になり、そこでは動く歩道、モノレール、電気自動車、テレビ電話、携帯電話、缶コーヒー、ファミリーレストランなど今では当たり前のものが登場しています。岡本太郎の太陽の塔やアメリカ館のアポロ12号が持ち帰った月の石は大盛況でした。今回は165カ国の参加と2,820万人を目標としています。会場を取り囲む周囲2kmの木造の大屋根リングは世界最大の木造建築物としてギネスに認定されました。IPS細胞を使ったミニ心臓心筋シートも展示されています。万博でプロトタイプとして展示されその後実現された物は数え切れません。これが万博です。混沌とする世界ですが世界中から多くの人がやって来ます。世界の人が仲良く交流する場でもあります。世界平和と未来社会を見せてくれる格好の機会です。10月13日まで開催されます。まだの方は是非、足を運んでください。

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 【編集後記】 参議院選挙が終わり、その結果は皆様ご存じの通りで、石破総理おろしの風が党の内外に吹きまくっております。その選挙戦の中で私の見る限りどうも環境問題が争点になることは全く見られなかったと思います。これはアメリカの大統領の地球環境問題無視とは全く反対に、2050年カーボンニュートラルに向かって真っすぐに進むべきという全政党の暗黙の了解とみるべきと思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

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 このニュースはEVF関係者の方々にお送りしています。 EVF全般に対するお問い合わせ、ご意見のある方、配信の中止を希望される方はEVFのホームページのご意見・お問い合わせボタンからお願いします。

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 EVFメール通信編集長 八谷 道紀

 

2025年7月15日

2025年7月1日

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環境ベテランズファーム EVF会員ニュース

 #221−1 2025年7月1日号

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 今月の目次

1. 環闘言 正会員 桑原 敏行 

「幸福度世界47位」——日本は本当に不幸なのか? 

2.7月ハイブリッドセミナーのご案内 担当:理事 伊藤 博通、賛助会員 高橋 直樹

「2050年カーボンニュートラルに向け、生まれ変わる川崎臨海部」

 講師:江崎 哲弘様 川崎市臨海国際戦略本部 成長戦略推進部 カーボンニュートラル政策担当課長

3. 今月のコラム ネット会員  渡邊 和成

「日本人の『神仏』について」

1. 環闘言 正会員 桑原 敏行

「幸福度世界47位」——日本は本当に不幸なのか? 

 国連が発表する「世界幸福度ランキング2024」で、日本は全137か国中47位という結果でした。G7の中では最下位、経済的には豊かなはずの日本が、なぜこの順位なのでしょうか。 この調査では、1人あたりGDPや健康寿命、社会的支援の充実度、人生の自由度、他者への寛容さ、政治・行政の腐敗の少なさといった6つの要素が評価されます。日本はGDPや健康寿命では高い評価を得ている一方で、「自由度」や「寛容さ」といった項目では低評価でした。 例えば、社会では空気を読むことが重視され、自分の意見や選択を自由に表現しづらい雰囲気があります。仕事の場でも長時間労働や上下関係のストレスが根強く、ワークライフバランスの実現が難しい現状があります。また、寄付などの社会貢献活動が他国と比べて盛んではなく、孤立感を抱えやすい社会構造も影響しています。 さらに、日本は高齢化社会の進行により将来への不安が広がり、働き盛り世代に過度な負担がかかっています。個人の挑戦や自己表現が尊重されにくい文化も、幸福感を妨げている要因の一つです。とはいえ、こうした結果は日本の社会や価値観を見直す良い機会とも言えます。物質的な豊かさだけでなく、「心の豊かさ」や「生きやすさ」に目を向けることで、より幸福な社会を築いていくためのヒントが見えてくるはずです。今こそ、私たち自身の「幸せとは何か」を考え直してみてはどうでしょうか。

2.7月 ハイブリッドセミナーのご案内 

(セミナー担当 理事 伊藤 博通・賛助会員 高橋 直樹) 

 http://www.evfjp.org/seminer/seminerinfo202507.pdf   ←チラシをご覧ください

演題:「2050年カーボンニュートラルに向け、生まれ変わる川崎臨海部」

講師:江崎 哲弘様 川崎市臨海国際戦略本部 成長戦略推進部 カーボンニュートラル政策担当課長

・対面セミナー:2025年7月24日(木)14:30~16:00  @新宿NPO協働推進センター501会議室

・懇親会:2025年7月24日(木)17:00~ 講演終了後には高田馬場駅近くの居酒屋にて懇親会を開催する予定です。(対面参加申込み時に懇親会の出欠も記入ください。会費は当日徴収)

・Webセミナー:2025年7月26日(土)より視聴用URLをお届けします。ご自宅でパソコン・スマホから2週間ご視聴いただけます。なお対面参加者にもこのURLはお届けいたします。

・セミナー参加費用:個人賛助会員・ネット会員1,000円、一般1,500円(対面参加、Web参加とも同額です。申し込み後に指定口座をご連絡します。振込手数料は参加者様にてご負担お願いいたします。)

・お申込み締切:7月20日(日)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・参加費振込期限:7月22日(火)(対面セミナー、Webセミナー共通)

・セミナーの申込み先 :https://www.evfjp.org/postmail_Hybridsemina/

Hybridセミナーのお申込み方法、ご視聴方法に関する詳しい説明はEVFホームページの「Hybridセミナーのご案内」を参照願います。お申し込みは上記のURLをクリックして必要事項を記入し送信をお願いします。

【講師略歴】

2001年4月 川崎市役所入庁 

2011年4月 総務局行財政改革室担当係長

2014年4月 総務企画局情報管理部ICT推進課担当係長

2018年4月 地方公共団体情報システム機構派遣

2020年4月 港湾局港湾振興部誘致振興課担当係長

2022年4月 港湾局港湾振興部誘致振興課課長補佐

2023年4月  臨海部国際戦略本部成長戦略推進部担当課長

【講演概要】

川崎臨海部は、石油化学コンビナートを中心とした我が国有数のものづくり産業の集積地です。我が国が2050年のカーボンニュートラル社会の実現を目指す中で、川崎臨海部のコンビナートが市民生活や産業活動のカーボンニュートラル化に寄与し、今後とも産業競争力のあるコンビナートであり続けるよう、あるべき将来像とその実現に向けた戦略を「川崎カーボンニュートラルコンビナート構想」において示し、官民で連携して取組を進めています。

3. 今月のコラム ネット会員  渡邊 和成 

「日本人の『神仏』について」

 日本人は「無宗教」という話を聞くので 日本人と「神仏」について考えてみた。子供の頃「神様」が見ているので悪いことをしてはいけないと良く言われた。また家には神棚や仏壇があり 毎日手を合わさせられた。外に出ると古びた小さな神社や道端にお地蔵さんが立っていた。当時は、神仏が何かは良く理解できなかったが神仏というものは何処にでもいたような気がする。日本には八百万(やおよろず)の神様がいるといわれている。八百万とは数えきれない数字のことで、とにかく沢山の神々がいると言うことである。言われてみれば 古事記や日本書紀の神話に出てくる神々から自然神と言われる山の神、海の神から縁結びの神、安産の神、商売繁盛の神等々がある。また民俗神と言われる稲荷神、恵比寿神、などもある。そしてもともとは人間だった藤原道真や戦争の戦没者なども神として祀られている。こうしてみると日本には数えきれないほど神がいる。また お祭りや行事では 神職の宮司(ぐうじ)や禰宜(ねぎ)が神に向かって祝詞(のりと)をあげる。我々は神を見ることは無いが神を信じて「お祈り」や「願い事」をしている。

 一方日本には世界3大宗教の一つの「仏教」がある。仏教は一部の僧侶や貴族のものであったが、江戸時代に幕府がキリスト教徒の強い結束を警戒し仏教の檀家制度を作り、国民全体が檀家に入ることを強制した。お寺は檀家の葬祭を行い、檀家はお寺に対しお布施を行う関係になり、限定的ではあるが仏教は民衆の生活と関わるようになった。このように日本の「神」は我々の生活に密着し、道徳的な教えの基になっている。「仏教」は「欲望や我」、「生と死」について考える教えとなっている。苦しい時の「神頼み」と言って人間同士では解決できない時に最後に頼るものも神である。我々はその神仏を信じ日常生活を送っている。またそれぞれが 心の中で信じれば良いという考え方があり、他人を巻き込もうとしない。そのような表面に出さないことが「無宗教」と思わせる原因と思う。最後に日本は憲法で「宗教の自由」が保障されおり、多くの宗教が存在するが、宗教による争いが無いことは幸せと言える。

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 【編集後記】毎日のようにアメリカでプレーしている大谷選手の活躍がテレビ、新聞、SNSなどあらゆるメディアで大きく報道されている。日本人としては彼の活躍が日本を代表して輝かしいものでもあり、日本社会の現在停滞している政治、経済などの暗い面を忘れさせてくれるようだ。今もこの記事を書きながら、NHK-BSでの生放送を楽しんでいる。

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 EVFメール通信編集長 八谷 道紀